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医科歯科連携の開拓者

昨年10月、松山の歯科医師のH先生ががんで亡くなりました。

20年ほど前愛媛に戻り、歯科医師会に入会した私は学術委員会に配属され、その委員会の部長をされていたのがH先生でした。それ以来、H先生のもとで色々なことを学ばせていただきました。

学術部で行った仕事でもっとも印象に残っているのは、歯周病と糖尿病の関連性の啓発です。

当時は歯周病を治療することで糖尿病の数値が改善することはあまり知られていませんでしたが、医師である西田亙先生や愛大糖尿病内科の協力を得て活動を行い、今では医療関係者のみならず、一般の患者さんにも知られるようになりました。

愛媛県歯科医師会と愛媛大学医学部の共同研究として、一般歯科外来における簡易血糖測定事業を行い、その結果は海外論文に掲載されました。

H先生は、学術部長を辞した後も、糖尿病治療における医科と歯科の連携をさらに発展させるべく活動されていましたが、その道半ばで病に倒れられてしまいました。

H先生が生前執筆されていた論文があったのですが、校正中に他界されたため掲載が遅れてしまっていました。

それがついに、今月歯科雑誌に掲載されました。

H先生の活動が形になって本当に良かったです。

残ったメンバーでさらに発展させられるよう頑張ります。

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